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ペット葬祭関係

【開催報告】一般社団法人 全国ペット霊園協会 令和8年度勉強会を開催しました

2026年6月17日、ANAクラウンプラザホテル神戸にて「一般社団法人 全国ペット霊園協会 令和8年度勉強会」を開催しました。

「火葬の次に何で稼ぐのか? ~ペット霊園の新収益戦略~」をテーマに、会員霊園によるパネルディスカッションを実施。火葬収入に依存しない経営や、飼い主様と長くつながるサービスについて、全国各地の実践事例を共有しました。

 

 

開催概要

日時:2026年6月17日(水)13:00~15:50
会場:ANAクラウンプラザホテル神戸 9F「ジャスミン」

テーマ:「火葬の次に何で稼ぐのか? ~ペット霊園の新収益戦略~」

開会挨拶:渡邊弘仙 会長(さんだ動物霊園)
進行役:石毛健 副会長(ペットメモリアルあさひ)


 

会長挨拶:渡邊弘仙 会長

渡邊弘仙 会長より、開会の挨拶がありました。

業界環境が変化する中、火葬収入に依存しない経営の必要性が語られたほか、協会が進める法整備や登録制度に向けた取り組みについて報告がありました。

 

■データから読み解くペット葬祭業界の現状

中澤昭良 理事(ひらかた動物霊園)より、ペット飼育頭数の推移と今後の火葬需要のデータをもとに、業界が直面する危機的な現状への警鐘が鳴らされました。

 

犬猫の飼育頭数はすでに減少を続けており、これまで業界を支えてきた火葬件数の伸びも終わりを迎えつつあります。今後は火葬需要そのものが減っていく局面に入る――火葬収入だけに頼った経営はいずれ立ち行かなくなるという強い危機感が、データとともに示されました。

 

だからこそ、供養・法要の充実や利便性の向上、適切な情報発信を通じて、飼い主様一人ひとりに選ばれる霊園づくりに今から取り組む必要があることが共有されました。


 

第1部「供養・法要で稼ぐ!」

■地域の風習を生かした「迎え火」の取組み

下田広宣 理事(広島ペット霊苑)からは、広島のお盆の風習を取り入れた「迎え火」の取り組みが紹介されました。

 

お盆期間中、ご指定の場所に盆灯籠を設置して灯りをともし、大切なお子様たちをお迎えします。遠方のご利用者様には写真で様子を伝えるなど、地域文化を生かした事例が紹介されました。


 

■年間行事を通じたファンづくり

山佐美喜 氏(どうぶつの森霊園)からは、新春動物健勝祈願祭や四季の供養祭、ひだまり感謝祭、万灯会など、年間行事の取り組みが紹介されました。

 

スタッフ手作りのゲームや工作、協力業者の出店など、地域住民も楽しめる行事を継続し、霊園を身近に感じてもらいながら地域とのつながりを育んでいます。

 

 

■大規模法要と地域貢献活動

松江善仁 氏(平和会ペットメモリアルパーク)からは、昭和30年代から続く「動物慰霊祭大法要」をはじめとする取り組みが紹介されました。

 

毎年6月第一日曜日に大本山増上寺で開催され、現在は約800名が参列しています。また、「動物供養の日」の認定や、動物供養祭、ペット健康祈願、盲導犬育成支援などの活動も報告されました。


 

第2部「予約システム導入で稼ぐ!」

石小喜美江 理事(ペットの葬儀社ピースリー)からは、Web予約システムの導入事例が紹介されました。

 

導入後、Web経由の予約は年々増加しており、特に新規利用者の多くがWebから申し込まれているとのことです。

 

24時間いつでも、夜間や早朝でも落ち着いて申し込めることが飼い主様の安心につながっているほか、個別法要の予約増加や重複予約の防止など、サービス向上と業務効率化の両面で効果が報告されました


 

第3部「Googleを使って賢く稼ぐ!」

中澤昭良 理事からは、20年分の自園データをもとに、インターネット広告を活用した集客事例が紹介されました。

 

同園では、新規利用者の約6割がインターネット検索を通じて来園しており、検索で見つけてもらえる環境を整えることで、火葬件数が20年間で約5倍に増加したとの報告がありました。

 

一方で、広告費の高騰や競争の激化を踏まえ、広告の最適化や費用配分の見直し、火葬以外の収益づくりも重要であると語られました。


 

第4部「仏具・オリジナル商材で稼ぐ!」

林田夏紀 氏・大塚文博 氏(沙羅の苑)からは、ペットの足型を活用したメモリアルグッズの取り組みが紹介されました。

 

予約時に「葬儀前手引書」を渡し、ご自宅で落ち着いて検討できる仕組みを整えています。葬儀の際には注文の有無にかかわらず足型を残し、四十九日など気持ちが少し落ち着いた時期に制作を決めていただきます。

 

足型を形に残すことがグリーフケアの一環として大切な役割を果たしているほか、LINE公式アカウントやSMSを活用した案内やアフターフォローについても紹介されました。


 

勉強会の総括

進行役を務めた石毛健 副会長より、勉強会全体の総括が行われました。

 

供養や法要は、各霊園の創意工夫によって可能性を広げられること、予約システムによる省力化と効率化、インターネットを正しく理解して活用すること、そして押し売りではなく、飼い主様に「欲しい」と感じていただける商品づくりが重要であることが確認されました。

 

また、日々の霊園運営の中で蓄積された経営データや成功事例など、通常は公開されることの少ない貴重な情報を共有いただいた各発表者へ、感謝が述べられました。


 

懇親会

勉強会終了後、同ホテル9F「ラベンダー」にて懇親会を開催しました。

 

協会ホームページのリニューアルと会員向けページの活用方法が紹介された後、南谷明子 氏(鈴蘭台ペットメモリアルパーク)の乾杯で開会しました。

全国から集まった会員・賛助会員による名刺交換や意見交換が活発に行われ、地域を越えた交流を深める有意義な時間となりました。

 

最後は榊原唯旨 監査(ペットセレモニー・レインボー)より、今回の学びを今後の活動に生かしていきたいとの挨拶があり、一本締めをもって盛会のうちに終了しました。


 

まとめ

令和8年度勉強会では、「火葬の次に何で稼ぐのか」をテーマに、供養・法要、予約システム、情報発信、メモリアルグッズなど、全国の霊園による実践事例を共有しました。

 

全国ペット霊園協会は、今後も会員の皆さまと共に、飼い主様に寄り添うサービスの向上と、業界の健全な発展に取り組んでまいります。

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